泌尿器科医であり外科医でもあり、また性の健康教育者であるレナ・マリク博士は自身、「夜間陰茎膨張症」(一般的には「朝立ち」と言われている)の現象を解説しています。
男性の生殖器に関する研究歴史
非自発的な勃起の検証結果は古代ギリシャにまでさかのぼり、哲学者プラトンはこう書いています。「男性の生殖器の性質は理性を失った生き物のように、不従順で自己中心的であり、その熱狂的な欲望のためにすべてを支配しようとする」と。
「現代では、誰もが夜中に経験するレム睡眠の4〜5回の周期で発生し、男性も女性もペニスまたはクリトリスを勃起させることが研究でわかっています。目覚めたときに勃起しているのは、この一連の睡眠に関連した勃起の最後の1回に過ぎないのです」と、マリク博士は説明しています。
男性器が勃起する4つ要因
こういった勃起症状は、4つの重要な要因によって起こっています。
まずは、休息と消化をつかさどる副交感神経系に関して。睡眠中、このシステムは身体の筋肉をリラックスさせ、心拍数を遅くし、陰茎への血流を増加させまるのです。2つ目は、眠っている間に起こるホルモンの変化です。起床に近づくにつれてテストステロン値が上昇します。3つ目は、寝るときの姿勢やシーツ、パジャマなどによるペニスへの単純な摩擦が原因となります。
そして最後の4つ目は、実感がある人も多いはずです。大抵の人は起床時、膀胱は尿でいっぱいになっているはずです。それによって仙骨神経が圧迫され、反射的に勃起をしてしまうという要因もあります。
「朝立ち」の健康効果とメリット
ただし、最も重要なことは「朝に勃起するからといって何も心配する必要はない」ということです。どちらかと言えば、それは良いことなのです。
マリク博士は、「夜間の勃起に関して、実は陰茎への血流が良く、勃起することは健康状態が良いという証しでもあります」と説明します。さらに勃起の継続的な機能をサポートする可能性があるということを示す研究結果を加え、こう結んでいます。
「勃起状態では陰茎の組織への酸素供給が増加するので、睡眠時に勃起をするということは、実際に健康的な現象と言えるのです」
Source / Men's Health US
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。