水着を着る季節のエチケットとしてだけでなく、デリケートゾーンを清潔に保て、メリットだらけのVIOゾーンの脱毛。ハイジニーナの意味や自己処理から医療脱毛まで、正しい処理の方法を、医療脱毛専門院『リゼクリニック』の大地まさ代先生が詳しく解説!
「ハイジニーナ」とは? 正しい意味と部位をチェック!
courtesy of Emily Ratajkowski via Instagram
なんとなく聞いたことはあるけれど、どんな脱毛を示しているのか、正確な部位を再確認!
「『ハイジニーナ』とは、アンダーヘアをすべて処理してツルツルの状態にしているスタイル、いわゆる“アンダーヘアがない状態”を指します。ハイジニーナというのは、元々は『衛生・清潔』などを意味する英単語『hygiene(ハイジーン)』に由来していて、一般的に『ハイジニーナ脱毛』とは、Vライン、Iライン、Oラインのアンダーヘア全てを脱毛処理し、毛がない状態にすることを言います」(『リゼクリニック』大地まさ代先生)
Vライン(ビキニライン)
左右の腰骨の上を結んだ線より下部から、脚の付け根のラインより上部まで
Iライン(性器周り)
女性器の周囲と女性器と肛門の間の部分
Oライン(肛門周り)
肛門を中心に半径2cmの部分
※「リゼクリニック」の場合。クリニックによって範囲が違うので、要確認。
VIO脱毛の人気のデザインは?
「私が診察をしている『リゼクリニック新宿院』では、無毛とデザインの割合は半々くらいです。自分に合った形や毛量は、施術時に相談してみてください」(大地先生)
ナチュラル
自然に形を整えた逆三角形。温泉などで他の人からの目線が気になる…という人でもトライしやすい。
トライアングル
より小さめの逆三角形なら、コンパクトな水着や下着も着こなせる。自然な印象が好みの人に。
I型
サイドを削りスッキリした形は、大胆なデザインの水着や下着からもはみ出す心配なし。
ハイジニーナ
生理時のムレや不快感を大幅に軽減。「思い切ってなくして、手間もかからず快適」という人も多いそう!
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ハイジニーナ脱毛のメリット/デメリットは?
初めてお手入れをする時はちょっぴり勇気が必要なデリケートゾーンのケア。一歩踏み出すとどんないいことがあるの?
「脱毛する目的や脱毛を決断する時期には個人差があります。『エル・ガール』世代では、見た目や衛生面、年齢が高くなると介護脱毛や自己処理することへの不安等処理を始めることのきっかけとなるようです」(大地先生)
【メリット 1】VIOゾーンを清潔に保つ
「VIOゾーンは、汗や生理時の出血などで蒸れやすく、常にショーツも身につけているため、雑菌が繁殖しやすい部位。雑菌の温床となる体毛の処理を行うことで、デリケートなVIOゾーンを清潔に保ちやすくなります」(大地先生)
【メリット 2】VIOゾーンのニオイを軽減
「前述のとおりVIOゾーンは雑菌が繁殖しやすく、この雑菌から気になるニオイが発生します。毛の処理を行い通気性も高まることでVIOゾーンのニオイを軽減することが期待できます」(大地先生)
【メリット 3】おしゃれを楽しめる
「アンダーヘアがはみ出してしまう心配もなく、水着や下着のおしゃれを楽しむことができます。『リゼクリニック』では、完全に脱毛を行うことはもちろん、薄くする(毛量・密度を減らす)、形を整えるなどのデザイン脱毛も可能です」(大地先生)
【その他】妊活・介護に向けた脱毛も増加中
「人によって、VIO脱毛を開始するタイミングや目的は様々。婦人科で健診を受ける機会が増えることや、出産時の会陰切開・出産後の出血などに備え、妊娠する前にアンダーヘアの脱毛をする『妊活脱毛』が増えています。また、将来介護される側になった時、排泄後の拭き取り等が介護者に負担とならないように脱毛をする『介護脱毛』も注目を浴びています」(大地先生)
【デメリット】ハイジニーナ脱毛のデメリットはあるの?
「メリットばかりと言えますが、強いてあげるのであれば、脱毛時に痛みを感じやすい部位である事、医療脱毛では後に生やしたくなった時に元に戻らない場合があるので、デザインや無毛にするなどは、その点を考慮して決めてください」(大地先生)
ハイジニーナ脱毛はセルフでできる? おすすめの方法は?
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サロンやクリニックに通う前に体毛の自己処理をする人も多いけれど、以下のようなお悩みが尽きないそう。
- 面倒くさい
- カミソリ負けして肌を傷つけてしまう
- 毛穴が赤くなって荒れてしまう
- すぐに生えてくる
では、大地先生のおすすめのケア方法は?
「自己処理をしていても、毛は生え続けます。頻繁な自己処理は、カミソリ負けや黒ずみなどの肌トラブルの原因にもなりやすいので、医療機関などでの脱毛がおすすめです。脱毛をして自己処理の頻度が少なくなると、黒ずんでしまった肌も少しずつ元の肌色に戻り、肌の状態もよくなります。また、自己処理をする場合はあらかじめ毛を短くカットした後、カミソリや電気シェーバーでの剃毛が肌への負担は比較的少なくなります。自己処理・プロに任せるに関わらず、効果的に脱毛するためは肌コンディションがとても大事。自分の肌にあったクリームやワセリンなどで、きちんと保湿をしましょう」(大地先生)
ハイジニーナ脱毛の施術はどこでするのがおすすめ? 医療脱毛とエステ脱毛、ワックス脱毛の違いは?
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医療脱毛:
「厚生労働省より認可を受けた医療用レーザー脱毛機を使用した、効果が確実な脱毛方法です。また、医師または医師の監督・指導のもと看護師が処置を行なうため、万一肌トラブルが発生した際にも適切に対応してもらえる安心感があります」(大地先生)
エステ脱毛:
「減毛が可能な程度のエネルギーを照射する処置は“医療行為”になるため、エステサロンでは“脱毛”はできません。そのため、出力の弱い光脱毛器を使用します。医療脱毛と比べ効果が出るまでに時間がかかり、時間が経過すると毛が元の状態に戻ってしまうことがあります」(大地先生)
ワックス脱毛:
「ワックス脱毛は毛根から毛を抜くだけなので、一時的な除毛効果しかなく、個人差がありますが、月に1回程度は処理をすることになります。毎回費用がかかるうえ、体毛処理に終わりがないともいえます」(大地先生)
ハイジニーナ脱毛はどれくらい痛いの?
「レーザー照射時の痛みは、照射部位、毛の量、毛の密度や濃さ、肌の色などの影響を受けます。施術のたびに毛の量は減り、毛の密度や濃さは低下するので痛みも軽減される傾向にあります。慣れてしまえば、施術中に眠ってしまう方もいらっしゃるほど! クリニックによっては、冷やしながら照射をして痛みを和らげたり、麻酔の処方も可能です」(大地先生)
Illustration : Hikari Sakurai
photo : Getty Images,Instagram
大地まさ代先生
「リゼクリニック新宿院」院長。1988年 近畿大学医学部卒業、2015年から現職。女性が自分らしく美しく輝けるようサポートしたい!との思いで美容医療に取り組んでいる。
リゼクリニック
全国24院で展開する医療脱毛専門クリニック。丁寧なカウンセリングと自分に合った脱毛プランで、理想のボディ肌に確実に近づける!
https://www.rizeclinic.com/