日本における「乳がん」の現状はどうなっているのでしょうか? 乳がんが増加した理由は何ですか?
日本における「乳がん」の現状はどうなっているのでしょうか? 乳がんが増加した理由は何ですか?
2024年現在、日本人女性の約9人に1人が生涯で乳がんに罹患する計算です。私が乳がん医を目指し始めた2008年当時は確か14人に1人と言われており、現在なお右肩上がりで増加しています。
ちなみに、日本人女性のがん罹患者数は第一位が乳がん、第二位が大腸がん、第三位が肺がんの順です。
乳がんのリスクのなかで相関関係が強いのは「家族歴」と「タバコ」です。そのほか、初潮の低年齢化や閉経の高年齢化、高齢出産や未経産の増加、閉経後の肥満なども挙げられます。
都市型生活は乳がん罹患数の増加の要因の1つの可能性はありますが、遺伝的背景や環境要因に関係なく乳がんにかかる方も多いので、一人一人が自分ごととして意識していただければと思います。
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東京女子大学現代文化学部言語文化学科英語専攻卒業、JALフライトアテンダントとして乗務ののち医師の道へ。女性の健康を守るため、乳腺外科医を志す。2008年日本医科大学医学部医学科 卒業し同年より昭和大学病院初期臨床研修、2010年より昭和大学病院乳腺外科勤務。ブレストセンターで年間100例以上 の手術に携わりながら高濃 度乳腺の研究を行う。シンガポールの政府系病院(シンガポール ジェネラルホスピタル病理部2011~2012年)での研究を経て、2018年 2月よりむらさき乳腺クリニック院長。 https://murasakibreastclinic.com/
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