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全国の高校にフェムテックを届ける「保健室BOX」プロジェクトが始動

日本全国の高校の保健室に、フェムテックに関する情報やアイテムを届ける「保健室BOX」プロジェクトが、fermata(フェルマータ)株式会社と女子栄養大学の連携により始動する。2024年6月の本スタートを前に、2024年5月26日(日)に開催された女子栄養大学の「第45回 若葉祭」にて、プロジェクトのプレビューが行われた。

text:TOMOKO TAKAHASHI


保健室BOXとは?

「保健室BOX」は、日本全国の高校の保健室にフェムテックをはじめとした心身の健康課題に対する選択肢と情報を届け、フェムテックの“教材”としての有効性を検討するプロジェクト。フェルマータがこれまで自治体や大学向けに貸出していた展示キット「フェムテックBOX」を、女子栄養大学・保健養護学研究室の学生が高校生向けにアレンジした。


最新のフェムテックプロダクトのほか、タンポンやおりものシートといった高校生にとってなじみの薄い製品や、ビデの正しい使い方など、教科書には載っていない情報も盛り込んだ。
 

幅広い選択肢に触れるきっかけに

フェムテックをはじめとする新たな選択肢は、10代の高校生にはなかなか届きにくい。一方で、未成年でも使用できるものや、学生生活をより快適に過ごせるような可能性を秘めたアイテムが多くある。学校のなかでも特に心理的安全性の高い“保健室”という場を通じて情報提供をすることで、生徒自身が幅広い選択肢に触れ、然るべき時に適切な行動がとれるようサポートすることが期待されている。
 

「自分にも関係のある話なんだと気付いてもらえたら嬉しい」

プロジェクトリーダー・サブリーダーを務める、女子栄養大学・保健養護学研究室4年生の神田 麻希さん、内堀菜湖美さんは、「生理以外にも、心身に関する課題はたくさんあるということを伝えたいと思い、企画しました」と話す。「ただモノを置くだけではなく、10代の自分たちにとって『なぜ必要なのか?』が伝わりやすいよう、POPなどで補足説明をする工夫をしました。展示を見る高校生が、自分にも関係のある話なんだと気付いてもらえればうれしいです」。


学校関係者からも期待が集まる

6月の本スタートを前に、5月26日(日)に開催された女子栄養大学の「第45回 若葉祭」にて、プロジェクトのプレビューが行われた。女子栄養大学の保健養護学研究室は、全国でもトップクラスの養護教諭の輩出数を誇る。プレビューには、学生や保護者、近隣住民のほか、卒業生で現役の養護教諭や学校関係者など約420名が訪れた。
 

保健室は生徒が困った際の拠り所となる一方で、生徒とのコミュニケーションは、“保健だより”等を通した一方向でのコミュニケーションになりがちだという。本プロジェクトのBOXを展示予定の千葉県立館山総合高等学校で養護教諭を務める古谷菜摘先生は、「保健室に来室する生徒の近ごろの悩みとフィットする内容だ」と期待を込める。
 

6月より全国の高校で順次開始

「保健室BOX」は、6月より企画に参加する高校に設置が始まる。1校につき1〜2週間のプロダクト展示と養護教諭による説明・ヒアリングを行い、フィードバックを得ながら、全国の高校を回る予定。日本全国の高校から、続々と参加要望が届いているという。今回の高校生向けのプロジェクトをきっかけとして、小学校や中学校への展開も目指す。
 

展示を通し、自身の心と身体への理解を深め、よりよい選択肢に触れるきっかけとなることを期待したい。

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