HHカップという大きなバストが理由で、人目を気にしたり、肩こりやひどい痛みに悩まされ続けてきたという、インフルエンサーでコンテンツクリエーターのネリー・ロンドンさん。
<コスモポリタン イギリス版>が、ネリーさんが初めて手術を受けたときから現在までのストーリーを、本人に詳しくインタビュー。専門家による「乳房縮小術」の解説とともに紹介します。
乳房縮小手術への後悔はなし!
ネリーさんが初めて乳房縮小術(バストを縮小するための形成外科手術)を受けたのは19歳のときのこと。手術が体質的に合わなかったためか、なかなか傷口がふさがらず、何度か再手術をせざるを得なかったんだそう。
その手術でも問題は解決できずに傷口は開いたままで、創傷治療のため7ヵ月にわたり3日ごとに病院に通う生活が続いたというネリーさん。最初の手術から8年近く経った今、数々のつらい経験にもかかわらず、乳房縮小術を選択したことを後悔はしていないそう。
「手術はとても怖かったし、費用も想像していた2倍以上もかかりました。時間も何年もかかりましたが、自分が考えていた以上に精神的に癒されたんです。
実は、傷跡の再建手術もまだ終わっていないんですが、乳房縮小術のおかげでバストが小さくなって、自分が自分らしくいられるという、私にとって価値ある解放感を手に入れることができました。
手術に対して身体は拒絶反応を示したけれど、過去に戻ったとしても、もう一度同じ選択をすると思います」
「バストは体のほんの一部ですが、捉え方によっては、自分のすべてであるとも言えます。縮小手術をすると決めたことは、私にとっては服を探したり、運動をしたりするのと同じ位あたりまえのことでした。
そして、いざ手術すると、体の前にあった“2つの大きな重いおもり”がなくなり、体が軽くなったような感じがしたんです」
「HHカップのだったころは、誰かに会うと、まず目を向けられるのが胸。とてつもなく胸の大きい人というレッテルから逃れられなかったんです。
あの大きな乳房がなくなった今、私は自分自身でいられるという感覚を実感しています」
大きなバストに悩まされた日々…
ネリーさんいわく、乳房が大きいことによって、精神面のみならず身体的にも相当な影響があったのだとか。
「長年あまりにも大きな胸を支えてきたせいで、背中が相当なダメージを負っていて、もう完治することはないんです。でも、今は前とは比べものにならないほど痛みは軽減しました」
乳房縮小術についてフォロワーにもオープンにしてきたネリーさん。これまでに、乳房縮小術を受けるかどうかで悩んでいるフォロワーから、たくさんのメッセージを受け取ったのだそう。
「彼女たちには、まず診察についても手術についても自分が心地良いと思えるかどうかが大事、と伝えました」とネリーさん。
「地元で最高だと評判のお医者さんに巡り合って、手術前手術後の比較写真もすばらしくて、いろんな患者さんがそのお医者さんを絶賛していたとしても、もし、実際に病院に行ってみて何かしっくりこない、という感覚があったりしたら、自分のその感覚を信じて」
また「もし24時間ずっと手術のことばかり考えてしまって、他のことに影響が出ていたり、毎回上着を着る時に『小ぶりのバストの方が着映えするのになあ』と思うようになったら、手術について具体的に考えるべき時が来ているのかもしれませんね」とアドバイスしています。
乳房縮小術を受ける前に知っておくべきこと
乳房縮小術を検討しているならば、まず可能な限り自分でよく調べ、その決定が間違っていないかどうか、十分に時間をかけて検討するべき。あなたの体であり、決めるのはあなた自身です。
イギリスのメディカルスパ「EFメディスパ」のコンサルタント形成外科医であるダブード・ファラダール博士は「手術をするかどうかの決定を下す前に、医師のチェックが必要です」と言います。
「手術前に外科医が胸を調べ診療記録用に写真を何枚か撮ります。通常、検査の間、誰かに付き添ってもらいたいかどうか事前にたずねられます。また、検査では安全に手術ができるかを確認するために身長、体重などの測定も行います」
他にも、手術を検討する前に必ず覚えておくべきいくつかのポイントがあるよう。
すべての乳房は左右対称ではない
バストは左右対称なものではなく、多くの女性はバストが自然に均等になる結果を求めています。けれども、大きさ、形状や位置による見え方によってバストが非対称になっている場合があります。それは当たり前のことで、半分以上の女性がそうだと言われています。
手術のリスク
あらゆる手術と同様に、乳房縮小手術にもリスクはつきもの。資格のある経験豊富な外科医を選べばリスクは下がると考えらえますが、術後症状として考慮すべき以下のような点があります。
- 瘢痕
- 大量の出血
- 感染症
- 痛みや腫れ
- 出血
- 感覚の変化
手術は十分な経験を積んだ専門医に執刀してもらうべきです。乳房縮小は緊急を要する手術ではないため、医師の腕に100%の確信が持てないならば、提案された条件の通りの手術を受け入れる必要はありません。
もし確信が持てなければ、他の病院でセカンドオピニオンを受けたり、手術が本当に必要なのかを自分に問うなど、時間をかけて決断を行いましょう。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: 西山佑(Office Miyazaki Inc.)