デリケートゾーンの臭いはどうケアするのが正解？【WeSAY監修 医師喜田直江先生にAsk！】

デリケートゾーンの臭いの原因は2つあります。

まずは「きちんと洗えていない」こと。診察すると、膣デリケートゾーンのひだ部分に垢が溜まっている人がいて、これが臭いの原因に。解決策は、「きちんと毛の処理をする」→「専用の洗浄剤で丁寧に洗う」→「保湿をする」という3ステップでのケアです。
　

次に「洗いすぎ」。本来、膣内は乳酸菌や善玉菌により酸性の状態で守られていますが、ボディソープやせっけんなどで膣の中まで洗ってしまうと、中性になってバリア機能が低下して雑菌が増殖し、乾燥して臭いが発生します。専用の洗浄剤で、やさしく洗うのが鉄則です。
 

また、腋臭(わきが)の人は、「すそ腋臭」といってデリケートゾーンが臭う場合もあります。臭いの元である雑菌を増やさないため、クリニックでは汗を出さないようにボトックス注射を打つ治療をしています。
 

汗腺には2種類あり、腋臭の原因であり外科手術で除去できる「アポクリン腺」と、全身のほとんどに分布している「エクリン線」があります。すそ腋臭の治療では、エクリン腺の働きを抑えて臭いを広げないため、デリケートゾーンのIラインにボトックス注射をします。1回の注射で半年ほど効果が持続しますが、時間が経つほどに元に戻ります。気になる人は、クリニックで相談してみるのがおすすめです。