※本記事は2023年1月1日にCosmopolitanで掲載されました。
出産とは、自分の体や生活に大小さまざまな影響を与える出来事。それまでのパートナーとの性生活に変化が起こるのも当然のこと。
本記事では、5歳と3歳の双子を持つ3児の母であるカットさんが「産後のセックス」について独白。子育てのストレスを抱えるなかで、性生活がどのように変わったのか綴ったエッセイを、<コスモポリタン イギリス版>よりお届けします。
文:カットさん
子どもが生まれる前までは、パートナーとの性生活はアクティブな方でした。付き合い始めてからかなり時間が経つので、最初の数年ほどの熱量とまではいかないくても、週2~3回はセックスをしていました。週末は高級ホテルで過ごしたり、休暇の旅行を楽しんだり…と、二人っきりでロマンチックな雰囲気になる機会はたくさんありました。
お互いに長時間働いていたこともあって、付き合いたての頃ほど冒険的なセックスはしなくなっていましたが、週末には前戯により時間をかけて楽しむようにしていました。
でも、5歳と3歳の双子の3人の子どもがいる現在は、状況が一変しています。
「自分の体を誇りに思う」
子どもが生まれてからは、性欲が一気に減退。とても疲れていることが多いうえに、新型コロナウイルス感染症の後遺症で状態はさらに悪化しました。自分の体がこれまでとはまったく違った感じがするのですが、3人の出産を経験してからの方が自分の体に自信を持てている気がして、誇りに思えます。
夫とは、お互いに性の嗜好が変わったとはあまり思いませんが、「しばらくご無沙汰だし、した方がいいかな?」という感じで、疲れているときは少し義務的になっていることも。
一方で、現在の方が夫に自分の望んでいること、望んでいないことを伝えやすくなりました。セックスの頻度が減ったからこそ、毎回満たされたいんだと思うんです。
産後にセックスが減ってしまったことに後ろめたさを感じることも多いけれど、夫からプレッシャーをかけられたことは一度もありません。不思議なことに、いつも後回しにしているわりには、実際にやってみると「やって良かった。もっとやらないとね!」っていつもお互いに言っています。
性生活についてたくさん話し合いはするものの、性欲の違いで苦労することもあります。夫はいつでもセックスができるようですが、私はスイッチを入れるのも消すのも大変。
「出産後、最初の数回は楽しめなかった」
出産後、初めの数回のセックスはあまり楽しめませんでした。経腟分娩の際に、第3度裂傷(出産時に肛門を締める筋肉も損傷してしまう症状)で縫合し、回復に時間がかかったので、約4カ月間はセックスも控えました。
再開後も、最初の数回は痛くて気持ち良くなくて。それに、母乳育児中はなかなか気乗りなかったんです。1日20時間ぐらい赤ちゃんに授乳している胸が性の対象だとは思えなくて、夫に触れられたり口づけされたりするのに抵抗を感じました。
それでも、何カ月もセックスレスだった末に、2人だけの快楽のために時間を作っている事実は、とてもいい気分でした。
パイプカットを決意した夫
私が3人の子どもを出産後、夫は精管結紮術(パイプカット)を受けました。2019年は私たちにとってとても大変な年だったうえに、2020年のロックダウンでこれ以上子どもが増えても世話はできないし、経済的余裕もないと考えたことが理由です。
精管結紮術を決めたもうひとつの理由は、私ひとりが避妊の責任を追う状況から抜け出すため。それまでは避妊目的でピルを飲んでいましたが、これ以上、体にホルモンを与えたくなかったんです。避妊リングを装着するというオプションもありますが、夫が手術を受けたことで、将来的にその必要がなくなったと思っています。
病院でアクティブな精子がもうないことを確認してから、初めて避妊なしのセックスをしたときはとても変な感じでした。子づくりをしていたときからかなり時間も経っていたし、予期せぬ妊娠をするんじゃないかという不安もまだちょっぴり残っていたので。
子どもが大きくなって私たちの睡眠時間も延びたら、二人っきりになる機会を増やして、セックスライフももっとアクティブになることを願っています。だけど心配はしていません。夫とはいろいろなことを経験してきて、絆はとても強いんです。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: Kate Sawahara(Office Miyazaki Inc.)
COSMOPOLITAN UK