5年前に医師から「子どもを授かるのは難しい」と診断されたことがあるという、アメリカ・ユタ州に住むオードリー・タイベリアスさん(46歳)。諦めずに不妊治療を続けた彼女が自然妊娠で「一卵性の三つ子」を授かったニュースが注目を集めています。
元々マーカスくん(13歳)、ジェームスくん(11歳)、クリスチャンくん(9歳)、マックスくん(7歳)の4人の子どもの母親だったオードリーさん。大家族をもつのが夢で5年前から不妊治療を受けていたと言います。
しかし、当時41歳だった彼女は「医師から『卵子が老化している』と言われた」そう。
「『体外受精で子どもを妊娠できる確率はわずか10%だ』と告げられました」
それでも諦めずに3回の体外受精を試みたオードリーさん。しかし、それらは成功しなかったと言います。
ところが、2021年、オードリーさんは45歳にして自然妊娠。2022年3月にスカイくん、リバーくん、ベイくんの一卵性の三つ子を出産し、夢に描いていたとおり『7人』の子どもの母になったのです。
「『7』という数字はいつも頭のなかにありました。ですが、年齢的に無理だと思っていたんです」
「かわいいこの子たちが生まれてきてくれたことで、自分の人生が完成した気がします」
一卵性の三つ子の誕生自体がきわめて珍しいけれど、オードリーさんの場合は46歳での出産だったということもあり、ひときわ注目を集めています。
「専門家曰く、一卵性の三つ子が生まれる確率は2億分の1だそうです。一方、統計学者に聞いたところ、45歳で一卵性の三つ子を出産する確率は200億分の1だと言います」
母体・胎児専門医のリサ・ティール氏は、「45歳で医療介入なしに妊娠するのはかなり稀なこと」と話します。
「女性の体は何百万、何千万もの卵子をもって生まれますが、それらは時間の経過とともに死滅していきます。30代半ばには生殖に適した卵子が減って妊娠しにくくなり、41歳になる頃には染色体異常のリスクも高まります」
「また、加齢に伴って子宮内膜の状態が衰えるため、妊娠から3カ月間は流産のリスクが非常に高いです」
一方、「父方の祖母が40代で出産していることから当然のように自分にもできるだろうと考えていた」というオードリーさんは、「妊娠・出産について知識不足だった」と自身を振り返ります。
「(自分の身に起こったことは)統計的にありえない出来事で、『奇跡』と呼ぶ以外に説明のしようがありません」
「(私自身、以前まで)卵子を凍結しておいたりドナーによる卵子提供を受けたりするケースが、セレブたちの間では珍しくないということを知りませんでした。妊娠を望む女性がつらい思いをしないように、医師は選択肢を提示しなければいけないと思います」
オードリーさんの言葉どおり、将来子どもをもつことを考えている人が妊娠や出産について知識をもっておくことは大切かもしれませんね。